1.30代過ぎてからハゲに要注意

30歳になった時、周りから髪の毛が薄くなっていると言われ始めました。鏡で見たところ、特に頭頂部の髪全体の割合が減り、頭皮が見えてしまっていました。また、前髪の生え際が後退していて、おでこが広くなっていることにも気づきました。自分では気づかないうちに、年齢とともに、薄毛が進行していたのです。
その当時、仕事が非常に忙しく、睡眠も不十分で、不規則な生活を送っており、ストレスを溜めておりました。また、コンビニの食事やファーストフード中心で、栄養がしっかり取れていないだけでなく、喫煙もしており、全体的に生活習慣が乱れておりました。
その後も、男性型脱毛症(AGA)の進行は止まらず、出かける際に、ハゲを目立たなくするように髪型をセットするのに、1時間程度の時間を要するようになりました。ハゲとは無縁の人生だと油断していたこともあり、『あぁ俺の人生終わったな』と絶望を感じていました。
この状況をなんとか打破するため、サプリメントの摂取、育毛剤、クリニックでの相談、シャンプー等、ありとあらゆる方法を試しました。それから8年以上経ちますが、今ではAGAが進行するどころか、髪の毛がふっさりし、20代前半の若々しい状態に戻っています。その当時を知らない方に、昔ハゲていたことを口にすると、いつも驚かれます。
ハゲは、早めの対処で必ず克服できます。ここでは、私が実践してきたハゲの対処方法をご紹介します。是非参考にしてみてくだい。
2.なぜ、30代でハゲるのか?

学術的な話となりますが、男性ホルモン「テストステロン」と5αリラクターゼという物質が結合し、「DHT」(ジヒドロテストステロン)という成分に変化します。このDHTは毛根にある細胞の活動を阻害する働きを持っており、細胞の働きを不活発にします。そのため、髪の毛の成長が阻害され、AGAが進行してしまいます。
上記のように、5αリラクターゼが活性しているかどうかで、ハゲるかどうか決まります。活性の高さは、個人によって異なりますが、遺伝情報によって決まってきます。父親がハゲているか?母型の父親がハゲているか?を気にする所以です。
但し、活性の高さを決めるのは、遺伝情報だけではありません。睡眠不足、喫煙習慣、食生活の乱れ、ストレスによって高まることが確認されています。
3.30代のハゲ(AGA)対策
AGAは何もしないと進行していきます。薄毛を予防するには、5αリダクターゼの活性を抑制することが大事です。実際に5αリダクターゼを抑制する対策としては、いくつか方法があり、対策レベルも異なります。そのため、はげの進行に合わして、最適な方法を選択することが望ましいです。
また、対策にあたっては、ご自身のハゲ症状が何由来なのか?遺伝子によるリスクがどの程度なのか?確認するために、クリニックで診断を受けることもお勧めします。
(1)生活習慣の改善(リスクなし)

前述に記載の通り、生活習慣が乱れることが原因で、5αリダクターゼが活性化されます。そのため、まずは十分な睡眠をとるようにしましょう。喫煙は、毛細血管を収縮させ、頭皮の血行不良を引き起こすため、止められることをお勧めします。
また、油ものやアルコールの過剰摂取を控え、バランスがよく栄養価の高い食事をとるように心がけましょう。また、ストレス発散の方法を確立し、ストレスを溜めないようにしましょう。日常的に大きなストレスを抱えている方には、意識的に亜鉛サプリを摂取することをお勧めします。
(2)サプリでの対策(リスク小)

まず試したいのが、ノコギリヤシというサプリの摂取です。ノコギリヤシは、北アメリカ中心に生息する植物であり、それに含まれる成分、βシトステロールとオクタコサノールが、5αリダクターゼを阻害する効果があるとされています。
また、前立腺肥大や頻尿予防に効果があり、夜中のトイレや頻尿を防いでくれます。
ノコギリヤシは、サプリですので効果は限定的ですが、安全に使用できます。
(3)育毛剤での対策(リスク中)

サプリより効果を高めたい方向けには、CMでお馴染みのリアップなど育毛剤(医薬部外品)の使用をおすすめします。リアップには、世界で唯一育毛効果があるミノキシジルと呼ばれる成分が含まれています。ミノキシジルが1%含まれている通常タイプと、5%含まれている「X5プラスネオ」というものがあり、より効果を得たい場合は、5%のものを選択されるのがよいでしょう。
ただ、リアップは、日本製で安心ですが、1本8,000円程度する高価な商品です。多少リスクは伴うかもしれませんが、コストパフォーマンスを重視される場合は、アメリカのカークランド製 ロゲインなど、海外商品を使用されるのがよいでしょう
(4)薬での対策(リスク大)

最もハゲに効果があるのは、ミノキシジルやプロペシアのタブレットを摂取する方法です。これでダメなら諦めるか植毛するか、いわば最終手段です。ミノキシジルのタブレットは、リアップに含まれる育毛効果のある成分ミノキシジルを、直接体内に取り込むため、ガツンと発毛することができる凄い薬です。
プロペシアは、5αリダクターゼの活性を阻害するもので、ノコギリヤシのサプリより強力な効果を発揮します。
ミノキシジルやプロペシアは、AGA治療を行っている病院やクリニックにいけば、処方してくれます。ただ、国内で購入すると高額なため、オオサカ堂というシンガポールのサイトから購入することでランニングコストを大幅に下げることができます
但し、これらの薬は、厚生労働省では未認可となっている薬であり、場合によっては、動悸が激しくなったり、不整脈のような状態を引き起こすこともあります。また、性欲減退や精液量の減少といった性機能に関する副作用が起こる可能性があります。リスクが非常に高いことをご認識いただき、使用するかは慎重にご判断ください。
(番外編)脱毛

私は、毛を生やす効果が髪の毛に集中するのでは?と考え、全身脱毛をしました。とりあえず何でもやってみようと考えての取組みであり、科学的な論拠は一切ございません。些細なことではありますが、部屋の中の、抜け毛が、髪の毛なのか体毛なのかの判断がつくようになり、自身の抜け毛状況を精緻に判断できるようになります。
4. 30代のハゲを目立たなくする方法

AGA対策は、効果がでるまで時間を要します。薄毛が解消されるまでの期間は、どうハゲが目立たなくなるか、ヘアスタイルを工夫する必要があります。最もオーソドックスな対策としては、短髪にして、スタイリング剤を使い、ボリュームを出すのがよいでしょう。私は、当時髪が長く、前髪に隙間ができてしまい、ハゲを強調した印象となっていたため、思い切って髪を短くしました。
また、薄毛の多くは、トップ(頭頂部)が薄く、サイド(側頭部)が濃いケースがほとんどです。サイドをすっきりカットし、ツーブロックにすることをおすすめします。また、サイドを綺麗に剃り、ソフトモヒカンにすると、より目立たなくなります。もちろん、一時的に、坊主やスキンヘッドにしてしまうのも、潔くてよいでしょう。
5.まとめ

AGAは遺伝で決まっていると思ったらそこでおしまいです。AGAは病気であり、病気であるからこそ、誰でも治せると考えます。また、AGA対策に取り組むことで、薄毛や抜け毛の悩みが消えるだけでなく、生活習慣の改善など健康状態も良好となり、一石二鳥です。
ただ、ご紹介させていただいた対策のうち、薬での対策は、かなりの危険性を伴うので、正直おすすめしません。生活習慣の改善、ならびにサプリや育毛剤で、十分効果を期待できますので、是非取り組んでみてください。